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2022.09.29
ラバーダム防湿② 感染対策

愛知県碧南市の鶴田歯科医院です。

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ラバーダム(虫歯や根管治療の際に再感染を防ぐ器具)防湿について書かせていただきます。

前回の内容ではラバーダムという口の中と歯を隔離することが治療の成功に必要不可欠だとお話しいたしました。

とくにマイクロスコープ(精密な歯科治療を行うための顕微鏡)を使った精密治療にはなくてはならない存在です。

ラバーダム防湿が絶対に必要な時っていつでしょうか?

ラバーダム防湿

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「ラバーダム防湿は最先端治療だから今までの治療でされてないのは仕方ないよね。」「こんな処置初めてされた。」ということを患者さまからよく聞くことがあります。

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ラバーダム防湿は最先端治療でしょうか?

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実はラバーダム防湿は150年以上前から歯科治療で行われている処置で、当時から再感染を防ぐ処置として重要性を指摘されていました。

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1900年代に入ると、吸引装置(治療中に唾液や水を吸う機械)の開発に伴い、また、多くの患者さんに対応する必要性があることから(昔は虫歯が多かった)、めんどくさいなどの理由から使われなくなってきました。

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1970年代以降、ラバーダム防湿を根管治療で使うと、治療成績が圧倒的に上がることわかり、根管治療とラバーダムに関する論文が多数報告されました。唾液中に含まれる細菌が入らなくなるからです。この時あたりから再度注目されました。

(もちろん、ずっと昔から日本の歯科医療従事者は大学で、必ず根管治療のラバーダム防湿のトレーニングを受けています。)

根管治療と歯の土台にはラバーダム防湿が行われるようになってきました。

また、歯の治療で使うレジン(プラスチック)や接着剤、セラミック治療についても、ラバーダムで歯を口の中から独立させることで、接着力が上がることがわかり、虫歯治療の再感染が少なくなることが報告されています。

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2020年代はどうでしょうか。

今はラバーダム防湿はマイクロスコープを使った根管治療だけでなく、接着剤を使うすべての治療(つめものから、被せものまでほぼすべての歯の治療)で使用を推奨される方法とされています。

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具体的には、虫歯治療、コンポジットレジン修復(ダイレクトボンディング)、根管治療、土台の治療(ファイバーポスト)、被せもの(セラミック治療)の装着がこれに当たります。ブリッジも今後入ってくることでしょう。

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ほぼすべての歯科治療でラバーダム防湿は必須ということです。そこまでして、感染の防止を図ることが重要ということです。(根管治療だけラバーダム防湿をすればいい、という時代は終わりました。)

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答え:すべての歯の治療でラバーダムは必要です。(インプラント手術や歯周病治療などではラバーダム防湿はする必要はありません。)

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未だにラバーダム防湿を行っていない医院が日本にはあるそうですが、悲しいことです。

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当院では、インスタグラムにも掲載していますが、マイクロスコープを使った顕微鏡による歯科治療と感染対策に力を注いでいます。医院内だけでなく、歯1本単位で感染のコントロールができるよう尽力しています。

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歯で真剣にお悩みの方、ご相談ください。

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