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2022.07.29
保険治療の白い歯 vs セラミック③

愛知県碧南市の鶴田歯科医院です。

 

セラミック治療(見た目がきれいだけでなく、虫歯の再感染をおさえる治療)は一定条件のもとで装着すると、歯と強力に接着し、細菌を寄せ付けない性質から、歯を守る材料として注目されています。

 

今回はセラミック治療の失敗を減らす方法についてご説明いたします。実は保険治療との決定的な差がここにあります。かなりマニアックです。

 

 

その方法とは・・・

①「ラバーダム(セラミック治療に必須で、再感染を防ぎ、接着剤の性能を高める器具)」で歯を口から分離させること

②マイクロスコープ(精密歯科治療で必要で、再感染を見逃さないようにする顕微鏡)でセラミックと歯の接合部をすり合わせること

 

この二つの方法を行うことでセラミックの強度が上がり、虫歯になりにくい性質が出ます。

 

①ラバーダムとは?

お口の中をゴムのシートで覆い、治療する歯を徹底乾燥させる処置です。下の写真がラバーダムの例です。

 

ラバーダムを行うことで、セラミックに使用する接着剤が歯にしっかりつきます。ラバーダムなしだと、お口の中の湿気で接着剤がうまくつかないため、セラミックが割れやすくなるだけでなく、虫歯になりにくい性質が正しく発揮されません。セラミック治療ですぐ割れてしまう、セラミック治療なのに治療した部位で虫歯が発生してしまうというのは、接着剤の扱い方に問題があることが多いです。

 

特殊な場合を除き、ほとんどの歯でラバーダム防湿が可能なので、もし、セラミック治療時にラバーダム防湿ができない場合(一部難しい場合がありますが)、セラミック治療の専門家にセカンドオピニオンを求めたほうが良いかもしれません。

 

 

②セラミック治療ではセラミックと歯の接合部をどれだけぴったり合わせられるかが重要!!

体に許容される被せものの精度は120㎛以下とされます。この精度を担保するには、裸眼や低倍率のルーペでは不可能です。マイクロスコープもしくは、高倍率のルーペが必須で、歯科医師が削りだすときに10倍以上の高倍率での処置が求められます。そのため、治療時間がかなり長くなるのが特徴です。

材料を保険で認められるレジン(プラスチック)からセラミックに変更しただけではトラブルが多いものが出来上がってしまうことがあります。セラミック治療で虫歯や歯周病が出てしまう場合、気づかれにくい段差が原因であることが多いです。

Leica Picture

※この写真は約8倍ですが、当院では確認の際は約20倍程度まで倍率を上げて処置を行っております。実際の症例はSNSに投稿しております。

 

 

 

セラミックの性能を最大限発揮させるには①、②の条件が必須です。この条件を達成させずに治療されたセラミックはただきれいな人工物がお口の中に入っているだけで、虫歯や歯周病を予防するという機能面では保険治療の白い歯とあまり変わりがありません。 

 

 

【重要】セラミック治療を受ける際は、「ラバーダム」で再感染防止と接着力を高め、「マイクロスコープ」で歯とセラミックの接合部をすり合わせることが重要です。

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