2022.12.01
case
精密根管治療1 穿孔修復(パーフォレーションリペア)
症状 : 前歯が腫れて、膿がでる。前歯をきれいにしたい。
治療期間 / 9か月
料金
精密根管治療、穿孔修復 | 8+3万円 |
レントゲン検査(術前、術後、CTなど) | 0.88~万円 |
土台(ファイバーポスト、ショートファイバー) | 2万円 |
ジルコニアクラウン | 14.85万円×4 |
仮歯×4本 | 0.55万円×4 |
治療前の歯の状態です。正面から見て右側の歯茎に白い点と歯茎の腫れがあります。感染により膿が出ている状態です。
仮歯で笑顔や歯の見え方を確認しています。
術前後のレントゲン、マイクロスコープで穿孔したところの封鎖をしています。
術後の歯の状態です。歯茎の腫れは消失しています。
精密根管治療2 »
前歯のセカンドオピニオンで来院されました。他院では、前歯は残せないと言われ、抜歯とインプラント治療を勧められたそうです。左上の側切歯(2番目の歯)に過去の治療により、神経の方向とは別に大きな穴が開いてしまっている状態(パーフォレーション、穿孔)でした。マイクロスコープ(精密な根管治療には必須の道具)を使った精密根管治療(マイクロエンド)で歯の内部から感染除去(根管治療)を行い、穿孔した場所をバイオセラミック(MTAの一種)で封鎖しました。このような、穿孔は早期に対応できれば重篤な結果になることは少ないですが、長期間放置されると、手術(外科的歯内療法)が必要になることが多いです。約半年、経過観察したところ、骨の再生が確認されました。患者さんのご希望で、外科的歯内療法はせずに経過を見ています。歯茎の腫れは消失し、症状の再発もないことから、セラミック(ジルコニア)による被せものによる治療を行いました。仮歯で歯と唇の調和、笑顔を確認し、ご満足いただいのを確認して製作しています。なるべく大きな手術をせずに治療を終了したため、今後、レントゲンによる経過観察を計画しています。精密根管治療の注意事項:治療途中で受診をやめると感染が悪化することがあります。治療中は患歯で噛まないように注意が必要です。痛みが引かない場合や歯以外の痛みの原因がある場合は、痛みの専門医と連携することがあります。歯ぎしりやくいしばりによりセラミックは破折するリスクがあります。強度のあるセラミックの場合、反対側の歯が削れることがあります。また、自由診療となります。